Zabbix vs Prometheus は、どちらも非常に優れたモニタリングツールである。
一般的に、Kubernetes や MSA(マイクロサービスアーキテクチャ)環境では、以下のような理由から Prometheus が好まれる傾向にある。
| 項目 | Prometheus | Zabbix |
|---|---|---|
| 収集モデル | HTTP pull(Pushgateway 補助)+サービスディスカバリ | Agent / Agent2、SNMP / Trap、IPMI、JMX、HTTP、VMware など |
| データ/クエリ | 時系列データ+PromQL による集計・トレンド分析 | アイテム/トリガー ベースの閾値管理、非周期データの扱いも容易 |
| 通知 | Alertmanager(グルーピング/抑制/ルーティング) | 組み込みの通知・エスカレーション・リモートコマンド |
| 可視化 | 主に Grafana など外部ツールを利用 | 組み込みダッシュボード/グラフ/マップ/レポート/Grafana 連携 |
| 拡張/保管 | 長期保存・スケールアウトには Thanos / Cortex / Mimir など追加スタック | 単一サーバー+DB 構成、Proxy による分散収集/隔離、Zabbix 7.0 は Proxy HA 対応 |
| K8s 対応 | 標準メトリクス(ノード/Pod/アプリケーション)+Exporter エコシステム | 7.0 以降、Helm + Proxy + Agent ベースのガイド/テンプレート提供 |
繰り返すが、どちらも十分に優れたツールだ。
ここで少し、モニタリングに関する自分なりの持論を話しておきたい。
モニタリングで最も重要なのは、どんな指標を収集し、どう分析できるかという点だと思っている。
その能力こそが、システムの可用性と信頼性を支える根幹になる。
だから結局のところ大切なのは、指標をどれだけ使いこなせるかということだ。
つまり、ツールの良し悪しではなく「エンジニア次第」だということ。
自分の哲学と技術があってこそ、真のモニタリングが成立する。
Prometheus でできることは Zabbix でもできる。
Zabbix でできることは Prometheus でもできる。
両者の違いは、得意分野に「まっすぐ進めるか」「少し遠回りするか」その程度の差にすぎない。
結論を言えば、最終的に決めるのは人である。
どのツールを選ぶかは、その基準に合うエンジニアが選べばいい。
Zabbix を極めたなら Zabbix で、Prometheus を極めたなら Prometheus で。
ただし、人に依存しすぎないように、運用と構築のドキュメント整備、
そして エンジニア教育 がしっかり行われることが前提だ。
前置きが長くなったが、
「では自分はどちら派なのか?」と聞かれれば、
私は Prometheus が存在する以前から Zabbix を扱ってきた人間 であり、Zabbix の方がずっと馴染み深い。
モニタリング体制に関しては、Zabbix で体系的に構築・運用してきたと自負している。
Kubernetes/アプリケーション/OS/ネットワーク/ハードウェア/電力使用量など、
インフラと運用に関わるあらゆる領域を Zabbix で監視・管理してきた経験がある。
これからは、
その実務的な経験をもとに、Zabbix の実践的な使い方を共有していくつもりだ。
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🛠 마지막 수정일: 2025.10.30
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